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鬼畜の復讐2

第32章 賢太郎と詩織

「そう。俺はかつて甲子園四連覇した怪物、二階堂拓真さ。賢太郎くん。俺について知っていることを話してみろ」
「なんだってそんなことを!」
「いいから、話せ…さもないと、詩織ちゃんが酷いことになるぞ?」
「……わかったよ…二階堂拓真は父さんのチームメイトで…ドラフト直前に事故に遭って意識不明の重体になって…四年後奇跡的に意識が回復したけど、重い後遺症が残ったらしい…」
「それだけか?父親から他に聞いていないのか?」
「父さんも母さんも若い頃の話しはあまりしてくれないんだ」

「クックックッ…まあ、そうだろうな…君たちがこんな目に遭っている原因はその若い頃にあるんだからなぁ」
「えっ!?」

「どうして、君たちがこんな目に遭っているのか、教えてやろう。君たちの父親の正体をな」
「拓真の話をよく聞くのよ?お二人共」
真由子はニヤリと笑う。

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