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鬼畜の復讐2

第32章 賢太郎と詩織

「賢太郎くん…詩織ちゃん。俺は事故に遭った訳じゃないぞ?あれはな?隆一郎が仕組んだ殺人だ」
「さ、殺人…!?」
「隆一郎は…あゆみ欲しさに俺を殺そうとしたんだよ!結果的には植物人間…死んだも同然になってしまったんだ」
「ウソ!パパがそんなことするはずないわ!」
「クックックッ…確かにな?詩織ちゃんと賢太郎くんをみれば、隆一郎がいい父親なのはわかるさ…しかし…あの頃…高校時代の隆一郎はクズだった…これをみて、聴いてみろ!」

拓真はかつて、隆一郎が自分の罪を認め、拓真に謝罪した映像と音声を賢太郎と詩織にみせ、聴かせた。
そのなかで、隆一郎は拓真の母を自殺に見せかけて殺害を指示したことや、妹の麗子をヤクザと輪姦したことも認めていた。

愕然呆然とする二人。

真由子が口を開く。

「この人は…あなたたちの父親に全てうばわれたのよ…夢も家族も恋人も…だから、隆一郎とあゆみさんは、死ぬほど苦しまないと!それには、二人が一番愛していて大切な、子供を苦しめるのが一番なのよっ!あはははは」
狂ったように笑う真由子。

「待った…十八年。俺の思惑通り、隆一郎とあゆみは君たちをもうけて、幸せに暮らした…クックックッ…賢太郎くん…詩織ちゃん…あれを観ろ!」

モニターにベッドに全裸で拘束されている隆一郎とあゆみが映し出された。
「父さん!母さん!」
「きゃっ!」
全裸の両親を観て顔を背ける詩織。
「クックックッ…さて…苦しんでもらうぞ!隆一郎!あゆみ!」

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