鬼畜の復讐2
第33章 終わりの始まり
「父さん…二階堂さんの話しは本当なのか?父さん…」
隆一郎は俯いて、暫し沈黙のあと
「本当だよ…賢太郎…詩織…すまない…父さんのせいで」
隆一郎は涙を流した。
「隆一郎?お前、いい息子と娘だな?尚更ムカつくがな?隆一郎…二人に感謝するんだぞ?」
隆一郎とあゆみは戦慄した。
「賢太郎くんはな…お前のしたことを聞いてなお、お前を許して、助けて欲しいといってきた…そのためには何でもするとな」
「賢太郎…うぅ…」
「詩織ちゃんもおんなじさ。パパやママを助けるなら、身を投げ出すとよ」
「ダメッ!そんなことだめよぉっ!だめよぉっ」
号泣するあゆみ。
「隆一郎!あゆみ!確かに、子供達に罪はない…賢太郎くんと詩織ちゃんの心意気に免じて、本来なら、賢太郎くんは拷問…詩織ちゃんはレイプ…そうするつもりだったが、やめてやる」
「ほ、本当か!」
「あぁ…よかった…」
しかし、拓真が不敵に笑う。
「だが…賢太郎くん?」
拓真が賢太郎を促す。