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鬼畜の復讐2

第33章 終わりの始まり

「父さん、母さん…俺、プロ入りはやめるよ…」
「なっ!?賢太郎…何故!?」

「父さん…俺、二階堂さんの無念さ、怒り…少しわかるんだ…野球選手として、プロは最終の目標で…それでも、ごく一握りの選ばれた者しか入れない世界なんだ…夢の世界なんだ…」
「………」
「そんな夢を他人に奪われて…奪った人物が父さんだった…その息子の僕がプロに入る訳にいかないよ」

隆一郎とあゆみは咽び泣く。

ここで、詩織が口を開く。

「確かにパパは酷いことしたかもしれないけど!だけど、だからってこんなことしていいわけじゃない!私はこの二階堂って人を恨むわ!」

「詩織…」
「詩織ちゃん…」

「二階堂さん!約束して!」
「いいだろう。詩織ちゃん…」
「パパ…ママ…二階堂さんは私がオトコに抱かれないと、パパとママを解放しないっていったわ!!だから、抱かれる!」

「詩織!!ダメだ!二階堂!他の…」
「パパ…いいの…詩織だっていずれ、誰かとすることになるもの…それが今なだけ」

「詩織ちゃん…ぅうぅ…詩織ちゃん」

「ママ…泣かないで…ママはこんな酷いオトコよりパパを選んで正解だったよ…」

「クックックッ…正直だなぁ?詩織ちゃん…クックックッ…」

隆一郎とあゆみは悪寒が走った…
詩織の言葉で…まさか…あの黒人に…

「さて…前置きはここまでだ…」

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