鬼畜の復讐2
第34章 禁断の近親相姦
その様子をモニターで観ている拓真。
「真由…」
「はい、あなた」
「今までありがとう…こんな人でなしについてきてくれて…感謝しているよ…」
拓真の命の灯が消えようとしている。
「いいえ…あなたと一緒にいれて幸せでしたよ…」
「余計な事に付き合わせてしまった…」
「何を言っているんですか…あなたと私は一心同体…あの日…あなたが目覚めた時から…」
「そう…だな…」
絡み合う隆一郎と詩織の姿をうつろに見やる拓真…
「……家族か…」
拓真が真由子の手を握りしめてくる。
真由子は涙した。
突然全てを奪われ、復讐に人生をかけた拓真の無念に…