鬼畜の復讐2
第5章 若林あゆみ
あゆみは…親の工場を救うため、中山隆一郎のフィアンセになってしまう。
大学卒業後に結婚することになった。
ベンツを隆一郎が運転し、自分のマンションに向かう。
「クックックッ…賢明な判断だよ、あゆみ」
「約束は守ってください…中山…くん…」
「中山くんはないだろ?俺達は婚約者どうしなんだ。隆一郎と呼んで欲しいねぇ」
「……」
そこへ、隆一郎の携帯に呼び出しがかかる。
「ああ、パパ?…話しはついたから、よろしく頼むよ…ああ、わかってるよ。うん。じゃ、よろしく」
「……」
「父さんからさ。あゆみを紹介しろってさ。工場の件は大丈夫だ」
「どうして…こんなこと…私、隆一郎は…」
「クックックッ…キライなんだろ?俺の事。わかってるさ。しかし、俺はあゆみを欲しい。欲しいモノは、必ず手に入れる。どんな手を使ってもね。邪魔なモノは排除する」
「!?」
「クックックッ…拓真は気の毒だったなあ…」
あゆみは背筋に冷たいものが走った。
「(まさか、この人が…拓真を!?)」
「クックックッ…まあ、今はキライでいいさ。そのうち、俺から離れられなくなるからな?クックックッ…(俺好みのオンナに仕上げてやるぞ?)」