鬼畜の復讐2
第8章 麗子と雄介
麗子の勤めるクラブ『蝶』。
『蝶』に、界隈を仕切るヤクザ『仁成会』の若頭、三宅が舎弟数人と来店した。
「いらっしゃい、三宅さん。お久し振りじゃありませんか」
「おう、ママ。ここんとこ、ごたついててな。いい娘は入ったか?」
「三宅さんは好みが厳しいですから…いい娘いますわよ。まだ入って日が浅くて、この世界も初めての娘です…」
「ほぅ?それは楽しみだな」
「麗子ちゃん!」
ママに呼ばれ、他のテーブルにいた麗子がやってくる。
「麗子ちゃん、こちら、『仁成会』の若頭、
三宅さん」
「れ、麗子です…(若頭…組のナンバー2!?すごい迫力…鉄とは段違い)」
「まぁ…麗子ちゃん、三宅さんに驚いてるの?」
「三宅だ。さあ、隣に座れ(いい女だ…)」
この日から、三宅は麗子目あてに足繁く『蝶』に通う。
麗子意外指名せず、急病で休みであったりしたときには、ボトルだけ入れて帰ってしまう。
そんなある日、麗子はママに呼び出される。
「麗子ちゃん」
「はい」
「三宅さんの事だけど…そろそろ、三宅さんの申し出、うけてあげたら?あの方はこの店の最上客、この界隈を仕切る…」
「ママ…それは…重々承知してます…けど…」