鬼畜の復讐2
第12章 真由子と麗子
食事を拓真の口に運ぶ真由子。
「まるで、赤ん坊だな…」
「文句言わないの。仕方ないんだから」
この頃から、拓真と真由子は惹かれあっていく。
拓真が現実を受け入れ、リハビリに本気になり、その懸命な姿に真由子が、本当に自分の為に損得勘定なしに、自分を犠牲にしてリハビリを付き合ってくれる姿に拓真が。
食事を終え、眠ってしまう拓真。
そんな拓真を優しげに見つめて、キスをした。
夕方には目を覚ますだろう。
自分もそれまで休もうと思った時だった。
部屋のインターホンが鳴り、真由子がとると、面会だと受付が告げた。
「(面会?病院には麗子ちゃん以外にはここは知らせないようにいってあるってことは…)」