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狼さんの腕のなか

第5章 彼の秘密


「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ」

もう・・・無理だ・・・

「由紀斗くん!?」

机の上にあるビンに必死に手を伸ばす

「これ?これがいるの?」

美琴は勘がよかったのか
素早くビンを取り
俺に差し出した

だけど、俺の手はビンではなく
美琴の手を掴んだ

「え・・・」
美琴の手から落ちたビンが
ゴトッと小さく音をたてて
床に転がると同時に

「ひゃっ・・・」

俺は美琴の指に舌を這わせていた

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