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狼さんの腕のなか

第5章 彼の秘密


ー美琴side

「ひゃっ・・・」

あんなに必死にビンを求めていたのに
由紀斗くんはビンではなく
あたしの指先に舌を這わせ始めた

傷口の血を求めるように・・・

「え、ちょっ!由紀斗くん!?」

保健室の少し冷たいフローリングを
背中で直接感じる

熱っぽい体で息を荒げて
あたしに股がる由紀斗くんは
赤い瞳を光らせる

「・・・っぁ!」

首筋にチクりとした痛みを感じると
血を吸われていると確信した

「やだっ、由紀斗く・・・ンンッ」

制服が乱されていき
首筋を舐めながら
スカートの中の手は際どい所まで
進入してくる

だけど、そんな危険な状況で
気持ちいいと感じてしまっている
あたしはどうしてしまったんだろう・・・

「っぁ・・・やぁっ・・・」

「すげぇ、濡れてる」

「やっ・・・言っちゃだめ・・・」

嫌なのに抵抗できない自分に
泣きそうになる

「気持ちよくなってるくせに・・・」

「ぁ・・・やっ・・・」

由紀斗くんに溺れていきそう・・・

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