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狼さんの腕のなか

第2章 取り引き

雨のなか視線を落とすと
引き裂かれた胸元からは
血が流れていてシャツは赤く染まってる

「ッ・・・やっ」
傷口を舐められてあたしは抵抗する

「大人しくしてろ・・・」
耳のついた赤い瞳の彼が
耳元で囁いてくると
あたしの体は熱くなる

「っあ・・・やぁ・・・んんっ」
腰に手をまわしてあたしの傷口を
むさぼるように舐める彼を見ると

フッと意地悪に微笑んで
腰にまわしていた手を
下に下ろしていき

「あっ・・・やぁっ」
下着の中に手を入れてきた


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