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狼さんの腕のなか

第2章 取り引き

「あのね、美琴この方は月城家の次期当主さんなんだけどねあなたに一目惚れされたそうなのよ♪」
シスターは頬に手を当ててお見合いをすすめるおばさんのよう

「美琴さんを月城に迎えたいと思っています」

「まあ!それは素敵ですね」

「ちょっと!シスター!?」
飲んでいた紅茶を吹きそうになる

「美琴はこの孤児院で一番歳が上でその下でもまだ小学校5年生のこしかいないもので引き取られてからはみんなのお姉さんとして家事やこどもたちの面倒も見てくれていて」
涙ぐみながら娘のようなあたしを手放すのは惜しいけれど月城家に行くなら幸せな不自由ない暮らしをさせたいと語って

「あとは二人で話してください、私は
失礼します」
おほほと部屋を出ていくシスター

ほんとにお見合いみたい・・・・・・

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