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狼さんの腕のなか

第2章 取り引き

「いい人だな・・・」

「うん、シスターはみんなのおかあさんだから!!」
はっ!!しまった・・・

「それで?助けてほしいかほしくないかお前の答えは?」

「答え・・・・・」

それにしても・・・・うん、この人は確かにカッコいいな、整った顔立ちしてる
月城家ってのはそんなにお金持ちなんだ・・・

「おい!聞いてるのか?」

「あ!ごめんなさい・・・決めてないです」

「期限切れだぞ?分かってるのか?」

「はい・・・」
あたしは紅茶のカップに視線を落とす

「だが、意外だったな・・・助けはいらないという答えを予想してた」

「へ?」

「明日また、答えを聞きに来てやる
あと一日しっかり考えろ」

「いいの?」

「特別にだ」
冷たく言うと部屋を出ていって
凛がお兄ちゃんは帰ったと
さみしそうにしてたからすぐに帰ってしまったんだと思う




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