狼さんの腕のなか
第4章 学園生活~転校~
「由紀斗くーん?」
「スー・・・・スー」
なんか起こすの可哀想になってきた・・・
でも今日は転校初日だから由紀斗くん共々
遅刻は出来ない・・・
「由紀斗くん!!」
軽く揺すってみると
寝返りを打った由紀斗くん
「・・・・・」
「由紀斗くーん」
「・・・おはよ」
あ、起きてたんだ
「あたし今日から学校なんだけど?」
「知ってる」
「なら、早く出てってくれなくちゃ
着替えられないんだけどなぁ」
早く出てけー!!
毎朝毎朝この人は~!!
「俺も着替えるからすぐ出てってやるよ」
あ、今日は素直だ
由紀斗くんは自分の部屋に戻って行った