狼さんの腕のなか
第4章 学園生活~転校~
「美琴ちゃんあたしと同じクラスだよ♪」
「よかったぁ、じゃあ由紀斗くんは?」
「由紀斗も同じクラス」
なんだ、一緒なんだ
琉那ちゃんに任すとか言うから
違うクラスなのかと思った
「月宮さんは教室に入ってて?」
「はーい」
ベルが鳴るまで先生と廊下で二人
「浅羽さんは月城くんと
付き合ってるのかしら?」
「え!?」
「フフッ、その様子だと
月城くん苦労しそうね♪」
先生は楽しそうに教室に入っていく
そしてベルが鳴る
「みんなーHR始めるわよー」
先生に手招きされて
イスを動かす音があちこちでしている
教室へと恐る恐る入った
ベルが鳴り終わると
みんなあたしに視線を集中させた
「・・・・・」
うわ・・・緊張する
「転校生を紹介しまーす
浅羽美琴さんよ♪」
「よろしくお願いします」
頭を下げ、少ししてから
顔を上げたとき由紀斗くんを見つけた
窓際の後ろから2番目の席で
窓の外を見つめて
あたしに興味無いって感じ