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蝶々

第1章 いつもの日々

「ねぇ、最近調子乗ってると思わない?ユキノ。」

そんな話し声が聞こえ、玲はふと立ち止まった。

「あー、わかる!
ちょっと直人さんに褒められたくらいで、あの子ったら。
正直見難かった~(笑)」

そこにいた同僚たちはみんな笑っていた。
正直、そう言われているユキノが可哀そうでならなかった。
彼女は何も悪いことをしていないのに…

「あっ、レイカ!」

人に呼ばれて後ろを振り返ると、そこには、店の同僚で同い年である三人、アリスこと佐々木有紗、マリンこと浅野茉里、ティファニーこと布袋文愛が立っていた。

「これから三人で飲みに行くんだけど、一緒に行かない?」
「え…?いいの?」
「うんっ!行こうよっ!」

アリスが玲に微笑んだので、玲も微笑みを返した。

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