えっちなまほーにかけられて
第3章 ♯放送室
私は足早に放送室に向かった。
ガラッ!!!
思い切りドアを開ける。
しかし誰もいない。
『…真也……まだかぁ…。』
私は狭い放送室に入り
一番奥の椅子に座って待った。
………ガラッ!!
しばらくすると放送室にドアが開いた。
『…来た。』
何だその挨拶はっ!
ムカついた私は狸寝入りをした。
『……優?』
『すー、すー。』
『…なんや、寝てんのか?』
『すー、すー。』
『……じゃぁ、今何してもバレへんな?』
えっ……。
真也はそう言うと、放送室の鍵を閉め
私の向かい側にあった椅子に座り私に近づいた。
真也のまっすぐな視線を感じる。
ただ見られているだけなのに
それだけで恥ずかしい。
『…///すー、すー。』
『…優………。』
真也の顔が近くなる。
顔が火照ったように熱い。
真也の手が近づく。
私はぎゅっと目を瞑った。
きゅっ。
ん?
真也の手はそのまま私の鼻へのびた。
『ぷはっ!』
『……やっぱ起きとった。』
『はぁ…はぁ…。鼻つまみ?』
『寝てる奴にすることなんか、鼻つまみぐらいやろ?…もしかして、何か期待しとったん?』
黒く笑う彼の顔は
どこか小さな子供のようだった。
『しっ、してないし///』
私は紅い顔を隠すために後ろを向く。
しかし何分待っても真也は声をかけてくれない。
私はゆっくりと振り向いた。
『……っん!?』
振り向くと共に待っていたかのように
真也の唇が私の唇と重なる。
『……っんん…真……也っ』
『…俺を騙して狸寝入りしてたから、お仕置き。』
真也の舌が私の舌を捕まえる。
ちゅ……くちゅ…。
『……っぁ…んっ///』
熱い。
唇もほっぺも身体も全部。
熱くて熱くて溶けてしまいそう。
『……待ってたんやろ?こんなんを。』
『…違っ……っは…んっ///』
『……口と身体、言うてること違いすぎやろ。…ほんまはどっちなん?』
そう言い真也は人差し指を唇につける。
『この達者な口か。』
次には私の首筋からキャミの中にスッとその指を移動させる。