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彼等は紅を求める

第1章 狂恋歌



…今、私何て言おうとした?
ハッと我に返る。


「何だ?………あぁ。わかった。」


電子音は彼の携帯の着信音だったようだ。
通話を切ると、


『俺が帰ってくるまでいい子にして待ってろ。そしたら…ご褒美をやる。』


私の耳元で囁いた。
その声に背中がゾクッとなる。
その後は私を一切見ずに、部屋を出て行った。


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