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トライアングル・ラブ

第3章 突然の優しさ


「はー」


左隣から長いため息が聞こえたので、私はまた裕也を見た。


「ん。見たいなら見れば。机、お前がくっつけに来いよ。」


裕也はワークをひらひらさせて、私に言った。


「え…良いの?」


今の今まで嫌がってたじゃん!


「これでそっち行かれても困る。」

裕也が何かボソッと言った。


「え?何?」

「だから!見たいなら見ろよ。もう言わねーかんな。」

裕也はノートに数式を書き始めた。


私は急いで机を裕也の机にくっつけた。

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