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トライアングル・ラブ

第15章 泣き虫



すると未来という女の子は、私を上から下まで、品定めをするように見てきた。


「なに、この子。もしかして、例の子?」


“例の子”。
優貴はこの子に私の話をしたの?


「…別に。」


優貴はぶっきらぼうに言った。



「姫奈、もう行こう。」


裕也が左手を私の左肩に乗せて言った。

私はもう心臓が破裂しそうなくらいバクバク。


裕也が私に触れてる!そんな状況で顔が赤くならないはずがない。

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