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トライアングル・ラブ

第3章 突然の優しさ



「なんだ、裕也かよ。何?お前が姫奈に教えんの?」


いつも喧嘩してるお前が?と言わんばかりに、山ちゃんは不思議そうな顔をしていた。


「そうだよ。馬鹿は数学の神に教わらなきゃ成長しないんだよ。」


そう言うと、裕也は山ちゃんが持ってきた椅子に座った。


「…数学の神って、私のこと?」

「なんでお前が数学の神になるんだよ。神なら教わらなくてもできるだろーが。」

裕也はワークを片手に持ち、それを私の頭にベシンと叩いた。

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