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トライアングル・ラブ

第20章 “欲しいもの”


「山ちゃ…「欲しいんだ。」


山ちゃんはいきなり顔を上げて言った。


「ほ、欲しい?」


「俺も“本当に欲しいもの”を手に入れたい。」


なんだか山ちゃん楽しそう。

本当に欲しいものがあるってことは、その子のことが好きなんだね?


いつも側にいたのに。
いつも一緒にぶざけあっていたのに。

山ちゃんに好きな人がいるなんて気づかなかった。


心にポッカリと穴が空いた気持ちになるのは…どうして?


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