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トライアングル・ラブ

第25章 押された背中



「ねぇ、なんか言いながら配るべきでしょ。」

「はぁ?」


無言で配ったって誰も受け取るわけないじゃん!


「もう!貸して!」


私は再びチラシを自分の腕で抱え、周りを見渡した。


ちょうど階段から数名の男子が登ってきた。

私はその男子たちに駆け寄った。


「こんにちは!そこでね、アリスの喫茶店やってるから、ぜひ入ってみてください!」


私は笑顔で言いながら、チラシを渡した。
男子たちは皆素直に受け取ってくれた。

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