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トライアングル・ラブ

第26章 距離



「…なんだよ。」


私が静かに笑っているのに気付いた裕也は、いつもの不機嫌口調で聞いてきた。


「カビオカって…。」


もっと言葉を言うつもりだったが、笑いが込み上げてくるため、言えなかった。


「…ちょっと間違えただけで、別に知らなかったわけじゃねーし。」


裕也は拗ねた顔をし、私のちょっと前をスタスタ歩き出した。


いやいや、さっき初めて聞いたって言ってたじゃん!

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