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トライアングル・ラブ

第28章 居場所



そして不意に帽子が外された。

突然視界が明るくなり、私はクラッとめまいがしたので、軽く目をつぶった。


ゆっくり目を開けると、そこは図書室だった。


あれ…。
ここ確か使用禁止じゃなかったっけ?


「…俺、図書委員だから。誰か入ってないか確認しに来た。」


あ、そうだ。
裕也は図書委員だ。

誰か入ってないかの確認というのは、おそらく先生に見つかったときの口実だろう。

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