トライアングル・ラブ
第30章 新しいスタート
「はーい!…ってことで、山ちゃんゴメンね?」
「あ、じゃぁ、明日なら良いか?」
明日は何かあったっけ…?
いや、何もなかったはず。
文化祭が終わると連休が来るからハッピー。
「明日ならOKだよ!」
私は洗面所から出て、玄関に向かった。
「じゃぁ、明日で。また詳しくは夜メールするわ。」
「了解~。バタバタしちゃってゴメンね!バイバイ!」
「いや、朝早くに電話した俺が悪い。じゃーな。」
山ちゃんとの電話を切り、ケータイをバックに入れ、玄関に着くと、お母さんと裕也が仲良く話をしていた。