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トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



すると右腕をグイッと引っ張られたので、私は1歩後ろに下がった。


「電車来る。」


裕也の声と同時に、私の目の前には電車が通過した。

ドアが開き、私たちは乗り込む。


平日だっていうのに混んでるなぁ…。

おじさん!
私後ろにいるんだからそんなに押さないでー!


「姫奈、こっち来い。」


そんな私を、裕也が庇い、角のところに私を入れ、裕也が前に立ってくれた。

裕也が私の前にいることで、私は人混みの中にいるという感じがしない。

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