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トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



「…ゆ…うや…。私、私ね…。」


声が震える。

自分の気持ちを伝えるのって、こんなに勇気を使うんだ。


「おっ!姫奈、後ろ見てみろよ!さっき乗ったジェットコースターだぞ。」


私を無視して、裕也は景色に夢中。

このまま言わない方が良いんじゃないか、また逃げ出してしまいそうな感情に駆られる。


ダメ。
もう逃げちゃダメ。

気持ち、伝えなきゃ。

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