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トライアングル・ラブ

第31章 複雑な祝福



いざ打ち明けると、無意識に頬が緩む。

昨日裕也から冷たいメールを貰ってへこんでいたのに、“付き合うことになった”と口に出すと、そんなのへっちゃらだ。


だって、“彼女”になったんだもん。


「…え…?」


私が言ったことに信じられないという顔をしている山ちゃん。


まぁ、昨日の今日だもんね。
驚くのにも無理はない…ね。


「…昨日、お前中学の友達と会うって…言ってたじゃん?…嘘だったのか…?」


心なしか、山ちゃんの声が震えている気がした。

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