テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第31章 複雑な祝福



「あ…うん…。ゴメン…。なんか恥ずかしくて言えなかったの…。」


そうだ。
私は昨日山ちゃんに嘘をついたんだ。


「…そっか…。恥ずかしくて…か。」

「ホントにゴメンね…。」


山ちゃんの声のトーンが下がっていくたび、私は罪悪感に駆られる。


「…いや、恥ずかしいよな!分かる、分かるよ。別にそんな謝らなくて良いから!」


しばらく沈黙が2人を包んでいると、いつもの山ちゃんが現れた。


そんな山ちゃんの笑顔に“ホッ”と心を撫でおろした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ