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トライアングル・ラブ

第31章 複雑な祝福



「…なんだよ。姫奈、やっぱり裕也のこと好きだったんじゃねーかよぉ~。」

「え、…エヘッ…。」


山ちゃんが私の髪をグシャグシャにしながら茶化す。


さっきまでの山ちゃんらしくないテンションはどこにいったんだろう。


すると山ちゃんは私の頭の上に置いていた手を戻し、ブランコから立ち上がった。


立ち上がった山ちゃんの背中。
こんなに大きかったんだ…。


「あ…ねぇ、山ちゃんの話したいことってなに?」


私は山ちゃんの背中に話しかけた。

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