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トライアングル・ラブ

第32章 溝



裕也と恋人になったはずなのに。
学校では今までと変わらずほとんど会話もしない。
目も合わせない。

本当に恋人になったのか、自分に問いただしたくなってしまう。


山ちゃんとも上手く話せなかった。
いや、話せなかったというより、私が避けていた…のが合っている。


黙々と考え事をしていると“チリンチリン”と背後から自転車のベル音が聞こえた。


“まさか”と思ったときには、もうすでにその自転車は隣に止まった。

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