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トライアングル・ラブ

第32章 溝



「…一緒に…帰っても良い?」

「…うん…。」


山ちゃんが後ろから自転車でやってくる。
前にもこんなシチュエーションがあった気がする。


「…今日、俺のこと避けてなかった?」


いきなり事実を言われ、寿命が縮みそうになる。


「…ま、まさか。そんな…。私が山ちゃん避ける理由なんかないじゃん?」


私は力を振り絞って、平然を装った。

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