トライアングル・ラブ
第33章 乱れ出す歯車
「…え、なんか俺がフラれた感じ?」
梅ちんのおどけた演技に、クラスメートのほとんどがもう笑いを堪えることは出来なかった。
「わりぃな、梅ちん。」
「なんなんだよお前は。」
完全に目を覚ました山ちゃんは梅ちんとのコントを続け、梅ちんもそれに答えるかのように山ちゃんの髪をグシャグシャにした。
教室は笑いが止むことを知らない。
「…ったく、お前は誰に告白した夢を見てたんだ?大好きな母ちゃんか?」
しばらく続いたコントは終わったが、今度は梅ちんが山ちゃんをからかい出した。