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トライアングル・ラブ

第34章 迷路



「…沙織、今、私は裕也と付き合ってるけど、それ無しで考えてもらいたいことがあるの。」


私じゃ分からないこと。
私自身では分からないこと。


「私で考えられることならどうぞ?」


沙織は紅茶を置き、私に真剣な瞳を送った。


「…沙織は、ぶっちゃけ…私は誰と付き合うのが良いと思う…?」


私は裕也が好き。大好き。
その気持ちは変わらない。

でも、側でずっと私たちを見守ってくれていた沙織だからこそ、思うところがあると思う。

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