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トライアングル・ラブ

第35章 涙のキス



「…裕也。」


私はゆっくり右手を動かし、裕也の手の平に乗せた。


「…な…なんだよ。」


あれ。
なんか動揺してる?

ってか、裕也の手冷たーい。
私は更に“ギュッ”と裕也の手を握った。

なんでこんなに冷たいんだろ。
気持ち良い~。


「…おい、なんだよ…っ。」


裕也が硬直していて、全く動かない。

私は身を乗りだし、再び裕也を除き込んだ。

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