テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第36章 求めた光



「ひよこ~。そうかそうか。先生が悪かった。静かにしとくな!」


梅ちんは満足そうに大きく頷いた。

クラスから笑い声が溢れ出す。


こんな瞬間が、私は大好きだ。
梅ちんが担任でホントに楽しい。

きっと、誰もがそう思っているに違いない。


そして、私と梅ちんのやり取りを裕也と山ちゃんが切なげに見つめていたなんて、私は知るはずもなかった。



「…姫奈!」


休み時間になった教室は、待ってましたかのように騒がしくなった。


そんななか、私は山ちゃんに名前を呼ばれた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ