テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第6章 事件



「…ちょっと黙ろっか。」


私の魂胆に気づいたのか、先輩はちょっと不機嫌になった。


こ…怖い。
さっきからも怖かったけど、さらに怖い。


「ゆ…、裕也ぁー!助けてぇー!」


裕也なんか絶対来ない。
教室にいるからまず無理だもん。

そんなことは分かってる。
でも、裕也の名前を呼びたかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ