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トライアングル・ラブ

第7章 温もり



「学ランに腕通せ。ボタン外れてるとこあるから。」


そんな優しいところにキュンとしてしまう。

私が静かに腕を通すと、裕也が前のボタンをしてくれた。


裕也がいつも着ている学ラン。
私が着るとこんなにダボダボなんだ。

さっきまで裕也が着ていたから、温もりが伝わってくる。


「裕也…ゴメンなさい。ありがとう。」


裕也は静かにため息をついた。


「姫奈!!」

裕也の後ろから沙織が走ってきた。

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