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賄賂は君の身体で

第6章 強制収監です!!

「は…い、すみません。」



頬を引き攣らせて、万里は謝罪の言葉を告げながら、小柴を見上げた。

小柴はゆっくりと万里に手を伸ばすと頬にふれた。


冷水のおかげで冷え切った身体は、小柴の手でさえもすがりたくなるほどで、万里は小柴の手を覆うように触れた。


あたたかくてドキドキする。


一瞬、頬にふれた時に身体がビクンとして、緊張の拒否反応が出たけど、撫でるように包まれると、ドキドキする高揚感とほっとする安心感があった。



『私は…小柴丞が…好き』



認めたく無い事実を確信した。

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