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賄賂は君の身体で

第6章 強制収監です!!

パタンと、淋しく閉まるドアの音に、ため息が出てしまう万里は、より小さく丸まるように足を抱えた。



しばらくすると、またドアが開き、振り返る万里の目に映ったのは小型の電気ヒーターを二つ持って来た小柴だった。



「早く…帰らないと、雪が積もりそうです。」



そう笑う小柴は、ソファーの前にヒーターを置き、コンセントに繋いだ。



「それ…。」


「温室から一つ持ってきたんです。今はここより温室の方が暖かいくらいです。…こちらに来て暖まりましょう?」

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