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賄賂は君の身体で

第6章 強制収監です!!

「会長!!これじゃ会長が風邪ひきます!!」



万里がそう言って、ジャケットを返そうとした手を、小柴が掴み引き寄せた。


小柴が下になり、万里がその上に覆いかぶさったのだ。



「こうして私は暖を取るから平気です。」



まだ目の慣れない暗さで、表情はお互い見れないが、小柴の声は優しくて、万里は恥ずかしさに顔を赤くしていた。


三人掛けのソファーは小さなベッドの様。


勢いで手を離したせいで、前ははだけ背中にひざ掛けとコート、ジャケットがかかっている状態。

小柴は万里の頭を、優しく胸に引き寄せて、かかるブランケットと直した。

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