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賄賂は君の身体で

第1章 事件です!!

そして、何の件で声をかけられたかも彼らは分かっている。

『校内の問題は、生徒会員なら把握している』

だからこそ、頼りにもなるし、睨まれたくないのだ。…本来ならば。



「ボイラーの件?山崎くんが今朝来たけど、廃部候補だったから却下されたよ?廃部もほぼ決まりって…。」



『ほぼ』ならまだ望みはある!!

藁にも縋る思いで、市原にお願いをする万里。
眉をハの字にして、ウルウル瞳を潤ませる、まるで子犬の様な…思わず手を差し出したくなる様な表情で。



「先輩、会長と副会長を説得してもらえませんか?」


「難しいと思いますよ?」



眉尻を下げて同情してはくれているが…もう一押し。

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