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賄賂は君の身体で

第8章 恋人宣言です!!

鼻で笑う様に言う小柴にイラっとして、万里はジョウロを奪い取ってその場から立ち去るが、小柴もその後をやれやれという感じに追った。

はたから見ると、怒る彼女を追いかける面倒見の良い彼氏の図だが、その人物が園芸部員と生徒会長となると、何かが違うように見えるのは仕方のない事でもある。



「着いて来ないで下さい。」


「私もそっちに用事があるんです。」



ぱたりと止まる万里は小柴を睨み、小柴はそんな万里に苦笑した。



「どうしました?」


「用事があるなら、お先にどうぞ。」



手まで添えて小柴を先に行かせようと止まったのだ。

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