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賄賂は君の身体で

第2章 交渉です!!

この人!!

より一層不愉快になる万里は、冷静に…と言うよりも、軽蔑したかの様に冷たい視線を送りながら発した。



「どういう意味ですか。」


「意味?!私の方年上だからですよ?」


万里の表情で小柴からも、先程の心底楽しむ意地悪そうな笑顔では無く、普段の感情のわからない様な微笑の作った表情になった。


私の事…調べてる?!
それとも本人?!
悔しい!!


睨みつける万里をただ見下ろしている。
小柴の表情では読み取る事も出来ず、苛立ちと屈辱感でいっぱいになっていた。


本当の『お兄ちゃん』なら呼んでもいいけど、違ったらやっぱり思い出を壊される気がして…。


いくら生徒会が生徒の素性を調べるって言ったって、こんな事まで知るはずがない。

なんせ、まだ私が保育園児だったんだから。

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