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賄賂は君の身体で

第3章 悪魔の契約です!!

「ちょっと…ちょちょちょちょ!!」



ゆっくりと近づく小柴の顔に、動揺しすぎてどもる万里は、慌てて小柴の胸と顎に手を当てて押し返す。

小柴も負けじと顎に当てられた手を掴み取り、万里の腰に手を回し引き寄せた。



「なんですか?契約の証ですよ?」


「やっやめて下さい!!こう言うのを人に見られたら全く意味ないじゃないですか!!」



私が言ってる意味が伝わらないのか?この人は!!

必死に拒否る万里の表情は、嫌がると言うよりも照れている様に見える程、頬を赤らめて目を逸らすから、小柴もよけいに煽られる。

が、それ以上顔を近づける事無く万里の横顔を見つめた。



「…そうですか、完全密約ですね?わかりました。」



そう言って手を掴んでいた手を離し、そのまま顔の横に小指を立てて言う。



「指切りげんまんです。契約違反は指を落とします。いいですね?」



怖いぃ!!
本気と冗談がわかん無いんですけど!!

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