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賄賂は君の身体で

第3章 悪魔の契約です!!

急いで出て来たため、カバンはお温室の中で、始まったばかりの彼らの愛の営みを、万里は一時間強待たなければならない。


意外にもオープンな彼らの行為は中学の時からの付き合いが後押ししているらしく、入部一ヶ月目にして、万里はまのあたりにさせられた。

その時はかなりお互いに動揺したものの、平然を装った万里が冷静に対応するものだから、温室でのいちゃつき度合いは限度を超え、更に万里が居ても直ぐに2人の世界に入ってしまうのだ。

そんな2人だから、取りに入っても気にもしないだろうが、万里が嫌なのだ。


まさに閉め出されたと言っても良いのだろう。
万里がブルっと身震いすると、小柴は笑って首を傾げた。



「寒いなら、生徒会室に行きますか?まだ少し戻れないんでしょう?ココアくらいなら出せるし。」



なんて暖かい言葉?!
でも、ココアよりミルクティーがイイ。



「若しくはミルクたっぷりの紅茶?」


「会長は…どこまでも知ってますね?」

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