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賄賂は君の身体で

第3章 悪魔の契約です!!

「好きなところに座って?今暖かいものを入れるから。」



少し暖かさの残る部屋は、少し前まで生徒会の活動をしていたのだろう…。

園芸部にかかる経費を、特別予算から捻出し、廃部候補の部活を見直しまでして、来年の部費予算や、前期のイベント予算を計算しているんだろう。


そう思うと、申し訳なさに頭が上がらない万里は静かに椅子をひき、ゆっくりと椅子に座り窓のから空を見上げた。


冬の日暮れは早く、どんどん外は暗くなる。
どんだけボーッとしてたのか、小柴はティーカップにミルクティーを淹れて、万里の目の前の机に音も無く、丁寧に置いた。



「はい。どうぞ?」


「…あ、頂きます。」



白い湯気が立っていて、温かく凄く美味しいくて、万里は笑顔になった。

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