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賄賂は君の身体で

第3章 悪魔の契約です!!

急に右手に伸びてきた手に捕まった万里は、小柴によってお菓子の封に使われる様なワイヤー入りのリボンを小指に巻かれた。



「なっ、何ですか?!」


「ほら見て?」



そう言って小指からそれをすっと抜き、輪っかを見せて来る。



「ね?鉛筆より細いかも。」


「それじゃ言い過ぎですよ。」



そんな、特に意味のない話をしながら、時間を過ごした。
万里は少し緊張しながら時間だったけど、なかなか居心地の良い雰囲気だった。



『苦手・怖い』

そんな事を思っていたのは、Jと言われる生徒会長・小柴丞を知らなかっただけだったのかもしれない。…そう万里は思って過ごした。

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