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賄賂は君の身体で

第4章 初仕事

顎を掴まれ持ち上げられると、人前だというのも気にせず、小柴は万里の唇を親指でぷにぷにと押して口角を上げる。



「やめて、下さい。」


思いっきり小柴の手を払い落とすと、ふと、周りに視線を感じ見回した。
例の3人は肩を震わせ笑っていたが、他の生徒会員はぽかんと口を開けて、小柴と万里のやり取りを見入っていた。



「会長!!」



居た堪れない万里は小柴の袖を掴み、ブルブルと震わすと、小柴も周りを見て笑って言う。



「では解散。各自仕事に取り掛かって下さい。」


万里の手は小柴に繋がれ、引っ張られる様に『会長室』へ入った。

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